『おっぱいバレー』への道~KFC秘話~第五話

久しぶりに『おっぱいバレー』への道です。「なに、それ?」というかた。無理もありませんFCブログの大型連載ですがしばらく中断していました。以下バックナンバーを読んでみてください。
『おっぱいバレー』への道~KFC秘話~ 絶賛連載中!
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『おっぱいバレー』公式HP←特報映像は必見です!

さて今回は『おっぱいバレー』のロケ地にまつわるお話をしたいと思います。
今日は、駅前を一日封鎖してロケを行なった「筑豊電鉄萩原電停前」について振り返ってみます。

<萩原電停前を封鎖せよ>
『道路封鎖』
撮影に関わるものなら一度は、あこがれるこの響。
「マラソン」「駅伝」「自転車レース」「お祭り」
そのイベントだけのために、普段、車が往来する道路を占有してしまう、この行為。

我々KFCはこの作品の時代設定から、メインとなる「駅のある街」の設定を「萩原」に定めていた。
萩原はそのまんま昭和50年代の街だ。
味のある駅舎に、キュートな筑豊電鉄の車両、遮断機のない踏切、そこに5方向からの道が交差、
そして、公園と昔ながらの商店街。
完璧だ!

「ナイスおっぱい!」羽住監督は興奮気味に叫んだ!まさに即決!

羽住監督が街を隅々まで歩き回り演出を考えている。

監督「あそこのビルを映画館にして、街中にレトロカーを走り回らせて・・・」
(テンションがあがっている!)

せいの(これは道路封鎖どころか街全体を封鎖しないと出来ないんじゃ・・・。大変なことになるぞ~)ビビる。

羽住監督「健ちゃん(羽住監督は付き合いの長いBOSSをこう呼ぶ)ココはガッツリやってもいい?」

BOSS「やりましょう!」

「駅前5差路大封鎖。町全体オープンセット大作戦」の方針が決まった!
うおっー!やるしかない!

BOSS日々谷「絶対に成立させるぞ!」
北九州FC、全力Rock’n’Rollモードのスイッチが入った!

基本的に、道路使用、占有の許可を得る場合、道路の持ち主である市(この場合は市道なので)、
そして警察の許可が必要である。
BOSSの作戦はこうだ。
「道路での撮影は一般車両にとっては迷惑な行為だ。その苦情は警察に入る。
まして今回は完全封鎖だ。警察が慎重になるのは当然だ。
じゃあどうする?
苦情が出ないようにする。それには地元の理解と協力体制が肝要。
逆に地元から警察に対して

「一緒に映画づくりで街を盛り上げたいんで許可を出してください。よろしく!」って要請があったらどうだい?

それに加えて当然、完璧な迂回計画と告知計画を出す。警察はNOと言えない。
そこで、まず、萩原電停付近の自治会、商店街の組合などと手を組む。
大事なのは、「お願いします」ではなく、

「一緒に映画を作りましょう!お祭りやりましょう」

と巻き込むことだ。それをもって、八幡西区役所の協力を得る。
そして、警察に対しては地元の盛り上がりを前面に交渉する。」

まず、萩原電停付近の自治会、商店街へご挨拶と撮影の説明および、協力依頼ならぬ撮影参加依頼に出向くことにした。
当初は、BOSSとプロデューサーで行くことにしていたが、羽住監督も自ら志願し一緒にいくこととなった。さすが、熱い男!
「一緒にお祭りしましょう!」
羽住監督とBOSSの熱い想いとノリが、やはり地元を動かした。
地元自治会長、商店街組合理事長の署名とともに撮影に対して協力を求める趣旨の文書を携え、八幡西区役所へ。
区長を含めた直談判で区役所のOKもでた。
もちろん綿密な迂回路計画や事前告知計画などの準備も万全だ。
警察署に「No」と言われる理由を全てつぶした上で、いよいよ警察署への申請である。地元の依頼文書と八幡西区の許可を携えて、またも署長を含めた直談判である。
地元の理解とその強い要望、万全の実施計画を前に警察署も許可をおろさない理由はなかった。

BOSSはよく口癖のようにいう
「世の中出来ない事なんて何もない。面倒くさいだけだ。」
出来ない原因を丁寧につぶしていけば殆んどのことは出来る。それをやるかやらないかだ。
「No guts,No glory,Go for it!!」
(ガッツのないヤツに栄光はない。やってみろ!)
羽住監督の大好きな言葉で北九州FCの座右の銘だ。

こうして8月2日、萩原電停前の大封鎖撮影が行われた。
映画館のセットの大看板の顔はBOSSだった。
この現場を成立させたことに対する北九州FCへの羽住監督の気持ちが伝わった。
駅前5差路、8ブロックを封鎖しての大撮影!まさに「映画は祭!ロケはRock’n’Roll」

「こんな撮影が出来るのは日本中で北九州しかない。」制作スタッフがつぶやいた。

数ヵ月後、BOSSの携帯電話にあるプロデューサーから電話が入った。
「お久しぶりです。噂になってますよ。街中でものすごい撮影やったそうですね。実は今、駅伝の映画の準備をしているのですが、東京都内を走るシーンが撮れないんです。」
・・・映画『風が強く吹いている』の撮影の話が始まった。
(せいの)

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5件のフィードバック

  1. うみうみ より:

    ちょっと感動中です
    やっぱ北九州FCは凄い!!
    mixiでも話題になってますよ^^

    この年の瀬に元気と勇気をありがとう
    そして来年は、このブログで紹介されるエキストラになります!!!
    よろしくお願いしまーす

  2. テラノ より:

    ただただ感動中!

    もっと早く北九州FCの事知っておけばなぁ~(:_;)

    悔しいです!

  3. トミー000 より:

    萩原がまさか映画に出るなんて・・・・・

    この町で少年時代を過ごし、変わっていく町並みに見続けてきました、今では同級生と「おっぱいバレー」の撮影場所になってると話題になってます、もっと早く北九州FCの事もっと早く知りたかったww

  4. 中山みゆき より:

    風が強く吹いているの作品に以前エキストラ体験しました。戸畑区役所前や若松のグリーンパークでの撮影に参加して生前の津川雅彦さんに、お会い出来た事が懐かしい思い出として残っています

  5. 中山みゆき より:

    その後はゴーゴフィルムタウン、相棒、絶狼、等の作品に息子と一緒にエキストラ出演させて頂きました。絶狼の第1話に通行人役で親子で映っていました

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