門司港駅ロケ
と、いっても普通のロケではありません。ドラマの合成用の素材のための写真撮影で、CG担当の二人と特撮制作担当の方、あわせて3名の小さな撮影隊です。
昭和30年代の名古屋駅を再現するために、門司港駅の昔ながらの趣を残した長いホームを中心に昨日、撮影しました。
近隣のビルから見下ろした風景などもとりました。
その時、CG担当の方が、「『ザ・マジックアワー』でこのビル(レトロ展望台のあるレトロハイマート)消したの私なんだよね。」とおっしゃってましたが、今日はその消してしまったビルに活躍してもらいます。
ちなみに、6月に公開された『ザ・マジックアワー』で、大きなカモメの像があった場所から見える「守加護」の街は、めかり展望台からみた、門司港の街です。ご覧になったかたは、レトロハイマートがないことに気付きましたか?
私は、そのことを知っていましたが、何の違和感もないその風景に驚きました。
今回の門司港駅についても
「見ている人が何の違和感ももたないで名古屋駅だと感じさせる仕上がりをめざします。私たちの仕事ってあんまり地元の人には喜ばれないですよね。門司港駅を名古屋駅にしてしまうんですから・・・。これは門司港駅だって気付かれたら、それは私たちの仕事が良くないってことなんですよね。」
とおっしゃっていました。
門司港駅という被写体を半日かけて(ホームだけで300枚!!)写真を撮り、おそらく昔の名古屋駅の資料を集めているでしょうから、それと照らし合わせて、名古屋駅を作っていく作業は相当に大変な作業であるのは想像できます。時代ものと言われる作品では、「現在は残っていない。」というものも、再現(セットを作ることもふくめて)しなければなりません。
今回のロケのような地道な作業の積み重ねが、タイムスリップしたかのような映像を私たちに見せてくれるのだと思いました。(せいの)
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